その行為があなたの脳を退化させています！

数日前に、こんなことがありました。

その日は、ある資格取得の為の講座の最終申し込み日で
夕方も１６時２１分も過ぎて、締切の時間が刻一刻と迫ってました。

午後からの打ち合わせの時間が予定よりえらく伸びてしまい
終わってから移動時間を考えると

申し込み時間もギリギリ間に合うかどうか
かなりヤバイ時間になってしまいました。


そこで僕は、何としても間に合わせたかったので、
約３年間も慣れ親しんだ通り道を、あえて変えてみました。

「あ・え・て」です。

直線距離では遠回りになりますが、
比較的に道が空いて、信号の少ない郊外の道を
使うことにダメ元でチャレンジをしてみました。


結果は、今まで最短だと思っていた道よりも
もっとも早く目的地にたどり着くことができ、
無事に申込書を提出でき、大成功でした。

（まあ、その日の混雑や時間帯などにもよるのでしょうが・・・）


ここで僕は、人間の脳のある習性を思い出しました！

あなたは、こんな習性をご存じでしょうか？


実は、人間の脳は、経験上成功したと思われる事柄は、
その行為を出来るだけ、継続しようとする、ということです。

つまり、安全で危害が及ばず、メリットがある似たような事は
同じようにまとめたり、繰り返すことで、
方程式化したり、公式化したり、効率化をはかる目的で
「習慣化にする」ということです。

習慣化は、脳が自分にストレスやエネルギーを使う負担を
減らすための本能です。

さほど考えなくても物事をできるようになると
いちいち考え確認しながら前へ進む行為が減り、
脳の機能とエネルギーの節約につながるからです。

人間は、無意識の中で毎日同じような習慣を繰り返したり、
意識せずにどんどん行動できるようになっていきます。

例えば、朝には無意識で、歯を磨いたり、顔を洗ったり、
いちいち順番を意識しないでも、通勤路を進んだり
車を運転したりできるようになることです。

しかも、同じ時間や順番でやることで更に失敗を防ぎ
身の安全を確保するようになります。

これは、原始時代より、哺乳類が進化の過程で、
失敗や間違いを犯したら、即「生死」につながる
という過程で、失敗はすぐにやめ、成功は繰り返す
ということを本能として学んできた結果かも知れないですね。


この「習慣化をはかる」という行為は、
良い習慣にとって絶大な力を発揮します。

「継続は力なり」、というやつです。

しかし、注意すべき点は、

この経験上での良いと思っている習慣というのは
あくまで、自己中心的な思い込みの可能性がある、
ということです。

自分の経験、判断上でのみの、狭い見識で良し悪しを決めて
習慣にしてしまっているということです。


それでは、この習慣から、何を学び、何を心掛ければ良いのでしょうか？

習慣に身を任せて、惰性で日々の人生を歩んでいると
脳への刺激がなくなり、本当に最良の思考や行動がとれて
いない可能性が高くなります。

何も考えないで働く脳を作り出すのではなく、
今のあなたの習慣を破って、あえて新しい状況に脳を追い込むことで、
どんどん刺激を与えて、考える力と対応力の向上を目指しましょう。

「あ・え・て」です。

ほとんど使い切ってないという人間の脳の機能を
少しでも多く活用して、本当の力を毎日フルに発揮させましょう。


具体的には、毎日習慣的にする行為のやり方やルールを変えたり
いつもと逆の順番で行動を進めたりしてみましょう。

ポイントは、大きく習慣を変えるのではなく、 少しずつ、少しだけ、行動をずらしてみることです。

なぜなら、大きな変化は、人間の脳が新しい事を挑戦しようとするときに
痛みやリスクをともなうかもしれないという意識が働き、
なるべく避けようとするからです。

最終目的や、到達地点は一緒にしておいて、
その過程の行動を日々少し変化させて行動することで

あなたの脳は、活性し、新しい発見や気づき、
新しい良い結果を得ることが出来ます。

この行動の積み重ねが、あなたにより最良の習慣を
もたらします。


時代とともに、常識が変わっていくように
先駆者たちが新しいことをして大きな壁を常に超えてきたからこそ、
人間には大きな進化の歴史があります。


さあ、今日から常に古い習慣を少し変えて、 新しい行動をするように意識してみてくださいね。

タグ：健康　習慣 脳　習慣 健康　脳